「よし、じゃあメイクさん達、後よろしくお願いします」


そう言って坂口くんが楽屋を出て行った。

出て行く時
不安な顔をしていたあたしに



「大丈夫だよ。」


って、優しい笑顔を残して…。





「じゃあ、始めますか!!」


メイクさん達が言った。

あたしは、覚悟を決めて


「はい、よろしくお願いします。」


と、頭を下げた。