☆凜side☆


「おいで…」


そう言って
優しい笑顔で
坂口くんがあたしへ手を伸ばした…



その手が
凄く優しく感じて



手に触れると



ソウ…と優しく包み込んでくれて



その温もりが
あったかくて…




「ありがとう」


と言って微笑んでくれた笑顔が



まるで
小さい頃に
お母さんが読んでくれた絵本に出てくる
王子様みたいに見えてきて



なんだか






キュン…



と、なった…。



瞬間


「恋は魔法なのよ」




お母さんの言葉が
頭の中でグルグルと回っていた…。