恋に落ちた☆アイドル


「あたしは、社長になんて、なりたくない!!」



「凜!?」



「あたしには…社長だなんて無理だよ…
お母さん…

あたし…歌が好きなの…


あたし…ホントは…ずっと…歌が好きだった…


けど…自分に自信もてなくて…

ずっと…自分の殻に閉じこもってた…



どうせ…あたしなんかって



ずっと…想ってた…」



「凜…あなた…」




「ねぇ、お母さん…覚えてる?小さい頃…よく読んでくれた絵本。」



「あっ…」



「あたしね、あの絵本が大好きだったんだ…。


そして…いつか…
夢見るようになっていたんだ…



あたしも



いつか…



あの絵本のお姫様みたいに、王子様に出会って…恋をして…心から笑える綺麗なお姫様になって幸せに暮らしたいって…」