初対面なのに…
坂口君の両親の前で泣くなんて…
恥ずかし過ぎて最悪だって分かってるのに…
涙が…止まらないよ……。
「上原…」
「ごめん…ごめんね…ごめんね…」
「謝るなって…それより、おば…じゃなかった。美子さん、続き、話してください」
「分かったよ、リョウちゃん。
実はな…
あの子が…
凜の母親が変わったのは…爺さんが死んじまった時から間もない頃じゃった…
ワシ達の家はな
昔から、輸入雑貨の会社をしておってな、爺さんは、ワシの婿養子できてくれたんじゃけど
それは、一生懸命働いてな、会社もドンドン大きくなっていったんじゃ。
あの子が…蘭子が生まれてからも忙しくてな…余り遊ぶ暇はなかったが
凄く蘭子の事を愛しておった。
そんな蘭子も、一人っ子だったからのうぉ~家系を途絶えさせてはいかんと、聡さん(凜の父)を婿養子にもらって結婚してな、凜が生まれたんじゃ」

