そんなオレに
佐伯麗子は近づき
小声で
「1ヶ月間、彼氏役、お願いしますね♪」と囁いた。
「あ、あぁ…」
と答えたオレ。
そう、1ヶ月間
オレは、この佐伯麗子の彼氏役をやらなきゃいけない。
仕事だからなぁ…
「すみません!リハーサルお願いします!」
「あっ、ハァ~イ」
と、明るく返事する佐伯麗子に対して
「ハイ!お願いします!」と複雑な気持ちで返事するオレ。
「はいぃ~もっと近づいてぇ~
リョウさん!動き少し固いですよぅ~
もう少し、気持ち出してくださぁ~い」
「すみません!もう一度お願いします。」
「はい!もう一度!」
頭では、分かってる。
もっと気持ち出さなきゃいけないって。
けど…
「リョウさん、もっと!」
「すみません!」

