恋に落ちた☆アイドル




藤沢君と
少し離れて一緒に並んで歩いた。



歩いている間



数学が苦手とか
バスケが大好きで
いつかプロになりたいとか


色んな話しをしてくれた。



「で、上原さんは、将来なんになりたいの?」


って言われて


戸惑った…


高3なのに

まだなりたい未来の自分の姿が見えてこない。



藤沢君やクラスメイト達はもちろん


坂口君だって


将来に向かって
前に進んでいるのに…


あたしは…


ずっと…同じ場所で立ち止まったまま…

こんなあたし…



「ねぇ~藤沢君…」


「なに?」


「どうして…
どうして、あたしの事…好きになってくれたの…?」


「えっ…?」



「だって…あたしだよ…ずっと地味で目立たなくて…そんなに可愛くない、あたしだよ…

こんなあたしを
どうして…?」


その時、フワッ…て
優しいぬくもりに包みこまれた…。