藤沢君と
少し離れて一緒に並んで歩いた。
歩いている間
数学が苦手とか
バスケが大好きで
いつかプロになりたいとか
色んな話しをしてくれた。
「で、上原さんは、将来なんになりたいの?」
って言われて
戸惑った…
高3なのに
まだなりたい未来の自分の姿が見えてこない。
藤沢君やクラスメイト達はもちろん
坂口君だって
将来に向かって
前に進んでいるのに…
あたしは…
ずっと…同じ場所で立ち止まったまま…
こんなあたし…
「ねぇ~藤沢君…」
「なに?」
「どうして…
どうして、あたしの事…好きになってくれたの…?」
「えっ…?」
「だって…あたしだよ…ずっと地味で目立たなくて…そんなに可愛くない、あたしだよ…
こんなあたしを
どうして…?」
その時、フワッ…て
優しいぬくもりに包みこまれた…。

