ホントは…大丈夫なんかじゃない…
もうすぐしたら
あのCMの撮影がある日が近づいてくる…
お仕事なんだから
割り切りゃなきゃって分かってる。
けど…もしかしたら、このまま坂口君がドンドン手の届かない遠くの世界に行ってしまうんじゃないかって…
もしかしたら
そのまま、その人と本気で付き合ってしまうんじゃないかって…
凄く不安で押しつぶされそうだよ…
こんなに苦しいなんて…
坂口君の事…好きにならなきゃよかった…
「上原さん!」
ハッ!?「な、なに?」
「顔色、悪いよ。黒板消し、もう終わったから、一緒に帰ろう。」
「えっ?けど…」
「けど…?あ…もしかして、告白したこと気にしてるの?」
図星だった…。

