恋に落ちた☆アイドル





「上原さん、おはよう。」

「おはよう、藤沢君」


「上原さん、きょう数学の宿題してきた?」


「うん、してきたよ」


「さすがぁ~良かったら、その…見せてくれないかな?

オレ、宿題あるのスッカリ忘れて寝てしまって…気づいたの

朝だったんだ…」



「クス…いいよ。どうぞ」


とノートを渡した時

ちょっとだけ、指が触れた。



「あ、ワリィ。」


「うぅん。」


「上原さんさぁ~」

「なに?」


「最近、また可愛くなったよな。」


「えっ!?そんな事、ないよぅ~」


「イヤ、可愛いよ。」


「な…からかわないでよ。」


「あっ、怒った顔も可愛い。」



「藤沢君!?」



「ごめん。そう怒るなって。ノート借りるな。」



もう藤沢君ったら…藤沢君とは、最近よく話すようになっていた。

はじめは、ちょっと緊張してたけど、普通に話せるようになって、なんだか、楽しいって感じるようになっていたんだ…


その時、視線を感じて振り返ったら

坂口君と目が合った。

けど…すぐにそらされた…