「ショウ??」
「こっちを見て?」
……「ショウ、あんたとナオキが喧嘩をしている時にあたしが叫んでたの知ってる??」



「知ってるけど……」
「なんて言ってたかまでは…」




「あんたはね、毎日逃げてばっかりの大バカやろだァ〜!って、言ったんだよ!」
「自分から好きなものを掴み取ろうとしないで、待ってばっかりの大バカやろ〜!ってね!!」

「あたし、ショウは待ってばっかりの人生だから詰まらないんだと思うの」
「欲しいもの、自分で掴み取らなくちゃ…誰もくれないょ??」

エリナは悔しそうな顔で続けた

「だって……だって……楽しかったり、幸せなものは誰だって欲しいんだもん・・」
「誰だって、自分が欲しいものは他人にあげたりしない」
「でも、唯一くれるのは……」
「仲間だょ!友達なんだょ!」
「一緒にバカやったり、マヂで青春したりさ!!」




今度はエリナの言葉に涙を零しそうになった……。