モモとのにらみ合いは毎日のように続いていた。

 オレはほんの遊び感覚のつもりでも…

 モモにとっては我が生命を脅かす巨大な敵なんだろう。

 このテの種類はホント、神経質な所があるみたいだけど…

 大丈夫、オレは君を攻撃したりするようなヒマ人じゃないって。

 モモとの接見戦は毎日のように続いていた。

 オレの顔を見るどころか…

 オレの気配を感じただけで…


 ワンッ!!ワンッ!!



 いつも、いつも…



 ワンッ!! ワンッ!!



 来る日も、来る日も…



 ワオォォォォ―ッ!!
 ワンッ!! ワンッ!!

 時折、モモは吉岡婦人に連れられて散歩しているようだ。

 散歩と言っても…

 婦人が乗る自転車の荷台のカゴにふんぞり返っているだけどね。

 大きなアクビをするモモだけど、オレの顔を見れば睨み付けて来る。