「相変わらずひっでーこと言うな、紅里(あかり)」 「ふん。だって本当にそう思うんだもん」 煙草をふかしながら、あたしの小学校からの幼なじみの柳矢(りゅうや)がそう言った。 あたしの極度の男嫌いを知ってて、唯一側にいてくれる良い奴。 モテるんだから彼女くらい作ればいいのに。いつもそう思う。