優しく触れられて、恥ずかしいはずなのに止めてほしいだなんて思わなかったのはどうしてだろう。 「…んっ」 思わず漏れた声。柳矢は 「そんな声出すなよ…」 と言って抱き締める手を緩めた。 嫌だ。とっさに悲鳴を上げたあたしの心。 ね、その手を離さないで。 触れてほしいよ… もしかして、あたし… 「柳矢…あたしっ………」 柳矢が好き。 やっと気付いたよ。今まで隣にいたから当たり前だと思ってた。 でも、吉田に抱き締められたときより君の腕の中の方が心地よくて…幸せだった。