「つーか、何で今日なのよ!」 これはいつものわたし。 「知らねーよ!オレに怒んな!」 だって、怒りの矛先を向けるのはあんたしかいないでしょ? って、そうじゃなくて……。 この返し方がまず、ありえない。 わたしの知らない和馬。 ゴールデンウイーク真っ只中。 野球部の声が響く教室でわたしはふて腐れていた。