「でもさ、和馬って、伊織みたいなのタイプだっけ?」 「意外とそうらしいよ。匠が言うにはね」 「でも違和感ない? あの伊織だよ? 逆に伊織が和馬を好きだったのがビックリだって!」 「だよねー草食男と肉食女って感じ? って、弥生、聞いてる?」 目の前で夏紀の手がヒラヒラと揺れた。 うん……と生半可な返事はしたものの、自分の中での動揺は隠せなくて……。 テスト中もずっとそのことばかりを考えていた。