チナは部屋にくると、すぐに私を抱きしめてくれた。

「大丈夫?ナオコ。怖かったよね。」
チナは泣いていた。
「チナー、怖かったよー。チナー。」
私も泣いていた。
二人してずっと抱きしめあって泣いていた。

そのまま二人ともベッドに横になった。チナは泊まっていってくれると、いっている。
「ナオコ、今日はゆっくり休んで。明日、話をしましょう。」
そういって、チナは私の唇に自分の唇をくっつけた。
なんのキスかわからなかったが、心がおちついた。涙もとまった。

ありがとう、チナ。