場面は変わって、2年3組。 結局、話し掛けられなかった茜は、 配布物をひたすら配っていた。 彼女は、こういう、 誰がやるとも決まっていない、 面倒な仕事も厭わずやる。 元来、放っておけない。 感謝の言葉をかけてもらえる わけでもないのだが、 彼女はそれでよかった。 だいたい、この時、茜は、 そんな事を考えちゃいなかった。