二人は、怯まなかった。 彼の、歯に衣着せぬ物言いに、 彼女の、鋭い激情の声に。 しばらく、沈黙が流れた。 口を開いたのは、茜だった。 彼女の声は、 水がほとばしるような、 冷たく激しいものだった。 『何で…境君関係無いでしょ? わざわざ陰口を教えるために、 教室に戻ってきたわけ…?』 智晴の声は落ち着いていた。 『違うけど。』 『なら、なんなの? 私にそれを伝えて、 何を期待するの?』