紅き天

マジ切れしそうな疾風を「それ、反則だから。」と宥め、花に答える。



「もし相手を殺した場合は、失格。
そうだからって、ワザと刺されにいくのはなしね。」



しっかり家光を見据えて言った。



「異論は?」



最終的には静乃が締めることとなった。



「それじゃあ、開始しましょう。」



疾風の手を引っ張り、立たせながら静乃は言った。



「あの女、信じらんねぇ。」


「まあまあ。
疾風、気をつけてね?」


「静乃も。
あんまり舐めてかかるなよ?
もしかしたら強いかも知れないんだから。」


「疾風も。
いくら頭がイッてるからって…。」


「お前それ酷くねぇ?」



クックッと笑い、疾風はよく言ったという風に静乃の頭を撫でた。



下ろした手は静乃の手をとった。



勿論、静乃も握る。



「頑張ろうね。」


「ああ。
負けるなよ?
俺らが勝者だ。」


「うん。」