紅き天

「勝負は、相手の急所に刀を突きつけて降参させたほうが勝ち。
照日、お前は加勢せずに経緯を見守れ。
規則違反は…。」



疾風は敢えて言葉にせず、手で首を刎ねる真似をした。



「わかったわ。」



静乃が頷くと、家光も頷くしかなく、花は当然頷いた。



「先に勝負がついたらどうするの?」


「見学。」


「加勢はいけないのか?」



家光が不満そうに口を挟んだ。



「これは一対一だ。
男なら対等に勝負して決着をつけようぜ。」


「でも疾風、もし、そっちでは疾風が勝って、こっちでは私が負けたらどうするの?」


「その時は…俺対花、静乃対家光で。
もう一回やって、決着がつくまでローテーションで。
その場合は先に同じ側が勝ったほうを勝者とする。」



なんだかややこしいけど、わかった、と静乃は頷いた。



「殺すのはなしなの?」



花がギロッと静乃を睨んで尋ねた。



「…お前、静乃が死んだらお前はいたぶって殺すぞ?」