紅き天

「そぉねぇ。」



花はん~、と考える素振りを見せた。



その直後、静乃と疾風の手は引き離され、静乃は照日に抱き寄せられていた。



「その女殺すって言ったら?」



照日が静乃の喉に刃物を押し当てる。



「照日ぃ!」



静乃が吠えるが、不利は目に見えている。



「お前!」


「怒鳴っても無駄だって。
あたし、欲しいものは手に入れる主義だし。」



知るか!



その叫びは押し殺す。



「早くあたしと結婚するって言ってよ。」



それは嫌だ。



第一、頷いても静乃が生かされるかはわからない。



もし静乃が殺られたら、俺もあとを追うが、それも許されないはず。



…どうしたらいい?