紅き天

一体、お前の家はどれだけごちゃごちゃしてるんだ?



俺は花の家を想像するのも嫌だった。



「出てけよ。」


「嫌。
私、今夜ここに泊まるから。」



ハアッ!?



頼む、勘弁してくれ。



静乃がいるからお前なんて必要ない。



まあ、いなくても必要ないがな。



「私、疾風に全て捧げるつもりよ?」



色っぽい声を出すな。



そんなんで誘惑されるほどに落ちぶれていねぇよ。



…静乃なら落ちるだろうけど。



なんかさっきから俺、静乃のことばかりだな。



無視されてるのに、愛しくてたまらない。