あれから大分日が経った。



静乃はほとんど全員の仕事を外し、安全の確認に回った。



ほとんどの家に子供がいて、なんとしてでも守りたかった。



「ゴメンねぇ、お嬢さん。
私らだけ逃れて。」



どこの家でも同じように謝られた。



「そんな。
泥被るのは私達だけで十分だもの。」



静乃もこう言って回った。



それまでは平穏な日々がまだ続いていた。








その日までは。