紅き天

俺はまだ子供だから。



父さんが言ってた事認めて、おとなしく言う事聞くから。



だから、置いて逝かないでくれよ!



俺を独りにしないで!



喉から自分のものとは思えない嗚咽が漏れる。



膝の力が抜けて、戸にもたれかかった。



みるみる着物の袖が濡れていく。



もうどうでもいい。



どうなってもいい。



この勝負、市松派の負けでいい。



もう嫌だ。