紅き天

「家光様に捕まった時、私、疾風に助けて欲しかったのに…。」



痛い…。



痛い所をグサリと突かれ、疾風は目をつぶった。



「だって、ショックだったんだもん。」


「私だってショックだったし恐かった…。
手を出しては来なかったけど、いつかは…って思ってた。
私、あのまま…。」


「悪かった。
本当に悪かった。」



今度こそ泣き出した静乃を抱き締めながら、疾風は何度も何度も謝った。



「守ってやるから心配するな。」



そう宥め、いつまで疾風は静乃を抱き締めていた。