「んんっ……!」 と大きく背伸びをするあたしの前には本田君の後ろ姿。 そして、あたしは気づく。 「あれ?本田君だけ?」 生徒は本田君とあたし以外いない。 ……夢? いやちがう。きっとあたし寝ちゃってたんだ。 黒板の上にある時計を見る。 「5時……痛っ!」 手が痺れている。 そんなあたしの声にピクリとも反応しない本田君は昨日と同じ様に本を読んでいる。 「起こしてくれればいいのに〜」 「……あまりに気持ちよさそうに寝ていたので…」 「えっ!寝顔見たの!?」 「………………」