眼鏡君は今日も不機嫌



「僕がいつも不機嫌になる原因はあなた、です。
プリントのこともそうですし、何かとやらかす。
僕はひっそり高校生活を送りたいのに授業中は毎回と言っていいほどあなたのせいでクラス中の視線をあつめます…それに先生にも怒られる」




あまりにもハッキリ言われ、口はあんぐり開いている。


この前、プリントを拾っていたときに優しい言葉をかけてくれたのは本心じゃなかったのかと悲しくなった。



「ごめんね……」


「佐倉さんは僕に言うほとんどの言葉が“ごめんね”ですね。
それも僕を不機嫌にする理由のひとつです」