まずは中位の所から……
だんだんと成績の悪い方へ…
悪い方へ…
「あ」
見つけた。
アタシの名前──今時“昌堀”なんていう子は珍しい
だから見つけやすかった
でもその順位は…
『でもこの前よりはよかったんぢゃないの?!
アタシなんかあんたより3点ぐらいしか違わなかったもん。
あんたはよく頑張ったよ!!』
と鈴イ子が禿げましてくれる、
でもね、そんな鈴イ子の優しさが今はアタシにとって物凄く辛いよ。
何も言わないで欲しかった。
「127人中118位」
アタシはぽそっと呟いた。
(アタシは裕哉とは正反対)
心の中でそう叫んだ。
ちなみに鈴イ子は115位、まぁあんまりアタシとは代わらないけどね。
でも少しだけでも鈴イ子の方が頭が良いって事がアタシにとっては物凄く羨ましい。
鈴イ子とアタシはバカ組と学校からは言われ、
でも鈴イ子はそんなの全然気にしてない。
周りからいろいろ言われても何時でもニコニコと笑っている。
鈴イ子は強い……
アタシは弱い…
アタシは自分を失ってる…
.
