<コンコン・・・>

返事がない。


そおっと開けてみると

大爺ちゃんは透明な翡翠を

真剣に見ていた。


「じいちゃん。」


「おお!」

驚いて振り返った爺ちゃんの

見入っていた翡翠には

母クリステルの喘ぐ姿が・・・


「おおお。バクか!

こんな時間にどうした!」


「じいちゃん、な、何を

見てたの・・・?」


バクはきょとんとした。

まさか母親とは思わない。

バクは全くおこちゃまなのだ。