そして実行の日。

ケンは来てなかった

ダイは計画さえ
していないみたいだ。
チュウはお馴染みの煙草を吸っていた。

「ダイ…こねーのかな」
チュウが冷めた声で言った。
「ダイ…」
ケンは呆然としていた

来るわけ無い

屋形船はそう簡単に
壊れたりはしない。
後、ケンの親父は
警察巡査。
悪さは特にゆるさないみたいだった

俺等はいつもの場所に居た
トムさんが居ない。

俺も前知ったことがある
トムさんはチュウのオジだ。
トムさんはギャンブル好きで
無職。しかし俺等にこの
場所をくれた。
人を大切にすることは
誰よりも強かった。