投降するコンロット社部隊。

それを包囲する国連軍部隊。

その中で。

「『暁の死神』ミハエル・レイカー…」

私はメインレバーを傾けた。

「出る!」

スラスターから噴き出す青白き炎。

私の愛機シグムンドは爆発的な突進力で、帝真紅郎のオーディンへと接近する!

「止まれ!」

「コンロット社の残党が!」

国連軍のソルジャーが数機、私の前に立ちはだかるが。

「邪魔だ!」

素早く実体剣を抜き、撫で斬りにする!

背後で爆発するソルジャー。

それさえも眼中にせず、私はただ1機、オーディンだけに狙いを定める。

グラムを構え、トリガーを引く!