珍しく可愛げのある事を…。

思わずほくそ笑んでいると。

「何が可笑しいのよっ!?」

頬を赤らめ、通信モニターの中で茜が喚いた。

「あー…わかったわかった」

俺は気持ちも新たにメインレバーを握り締め。

「結果は変わらんと思うがな」

「なぁんですってぇっ!?」

彼女の怒鳴り声を聞きながら、スラスターを噴かしてオーディンを加速させた。