いつもよりも激しく。

いつもよりも熱く。

私は全方位回線に向けて歌い続けた。

そう、私はイカれている。

こんな殺伐とした戦場の中で、私たった一人が平和を叫んでいる。

何が悪いの?

戦いなんて何も生まない。

戦場ばかり見てきた私には、平和が何より足りないの。

私は『平和中毒』なの!

何度でも何度でも繰り返す。

この戦いが終わるまで。

喉が潰れても。

声が枯れても。

「戦いを…」

私は叫んだ!

「戦いをやめろぉぉおぉぉおぉっ!!」