《華形》

表札がやけにめだつ俺の家。
自慢じゃないけど、この辺じゃ一番でかい家だ。

『慶吾の家?』

『うん、ほら入れよ。』

『慶吾!どーしたん!!
んなかいらしい子連れて!!!!』

俺らを出迎えたのはいつもうるさい母の麗子だ。

『いいやろなんでも!入れろや!』

『ほんだらあんた、私いまから出掛けるから留守番頼んだでぇ~☆★☆★』

そういって颯爽と消えた麗子を眺めて、きみが一言。

『素敵ね。
いいお母さんね…。』

『泣くなよ。』

ギュッと抱き寄せれば少し声を枯らして泣いた。

『ねぇ、私、慶吾が。』

『俺も好きだよ。』

ニコッと笑えるばきみも笑う。