キーンコーンカーンコーン



まだ聞き慣れない、中学校のチャイム。



一斉に席に着くこのクラスメートの中で、あたしは忘れられない人と出逢うことになる。



…もうすでに、出逢っていたけれど。



ただ、忘れられなくなるような存在が近くにいたなんてことはまだ…幼いあたしには気付くはずもなかった。