そんなある日。
休み時間、教室で会話をしている時だった。
「エリー。」
背後で聞こえるエリを呼ぶ、男子の声。
「…?お~ユウ。」
ユウ?
「…誰?」
こそこそと聞いてみると…。
「友達だよ!小学校は違うんだけど、親が友達で。」
…そうなんだあ…。
そっか…へえ~…。
「エリ、今何してんの?」
会話を続けようとするユウとやら人が後ろにいることを感じ、振り返った。
…ッ…。
目があって、ドキッとする。
あぁ…こう言うの苦手だなあ…。
こう言うの、とは…
目があっても動じることなく目をそらさない男子のこと。


