しばらくわたしを眺めていたあなたは、一度伸びをして台所へと消えた。

わたしは知っている。

あと三分したら、あなたは出てくる。

――ほら。



手にはカップラーメンとお箸。

わたしに背を向けてテーブルについたあなたの向こうで湯気が立つ。

ラーメンをすするあなたの後ろ姿が、なんだか小さく見えた。



ねぇ、こっちを向いてよ。

わたしと、ごはん食べよう。



おかしい。

私はあなたが寂しいからここにいるのに、わたしのほうが寂しいなんて。