カタストロフィー

その頃アルゼは――…




「やっぱり私も戦いに行きます!」

「エッ!?何で?」

「何でって…何でもです」
そう言うとティラの家から飛び出して行った

「ちょ、待てよ!」
(まったく何処の誰かさんにそっくりだよ!!)

その後を追いかけてティラも家を後にした






「何処に行ったんでしよう?」

土地感のないアルゼは取りあえず走っていたので迷子になってしまった……

「アルゼさん、足速いね」
「とか言いながら追いついて来てますよね?」

「あははは、だってねぇ(笑」

「はぁ」

「しかたないなぁ…ユーリは多分あっちに居ると思うよ……」





「有難う…ございます……」
小さな声で恥ずかしげにアルゼはいった――


(初対面なのになんでこんなにも優しくしてくれるんだろう―…)

(ユーリの名前があがったからには他人事じゃないよな――…)


―ティラジナス、ユークリッドのこと頼む……な?―


「約束は守ってるよ…おじさん―」