警戒しながら進む……と、
そこに倒れていたのは俺に似た顔をした“茶色い髪の毛の長い女”
その女の
頭から血が出ていて体にも何ヶ所か怪我をしていた

『息はある…か?』

「誰?そいつ…」

『分かんねぇけど分かることはある、ティラ!カムリ爺さんを連れてこい!早くしねぇとコイツ死ぬぞ!?』

「わ、分かった!」

『ここじゃ、手当て出来ねぇからお前の家に運ぶからな!』

「おう!」

そう言うとティラは走ってカムリ爺さんの家まで走って行った。










パタンと戸の閉まる音と共に1人の人が部屋から出てきた

「もう入っていいみたいよ?ユーリちゃん?」
『………アイオラ叔母さん、ちゃんはやめて下さい…大体俺に関係ないやつなんで』

この見た目は40歳くらいに見えて50歳過ぎのアイオラ叔母さん早くに親を無くした俺等の母親みたいな人だ…
俺とティラは5歳の時に両親共に盗賊に町を襲撃されて死んだ―――


「コイツ家が全壊してるんで今それどころじゃないん――ドゴッ。

「っつてぇぇぇぇ」
横で「ユーリ!テメェェェェ」とか言っていたがもう俺の耳には届いていなかった…

コイツは何であんなに俺に似てたんだ?
何で俺の家に降って来たんだ?
疑問ばかりだ――…
『………ハァ』