「顔は覚えてるヨ!」

自信満々でいうウォルフラムに一同が肩を落とした

『お前なぁ…お前を町まで連れてける訳がないだろが!』

「エッ何でダヨ!?」

「まぁ…連れてったらまず皆逃げるね―…」

「聖獣でも魔物には変わりませんしね…」

「ダッタラ…」

というとウォルフラムはノイズが走ったかのようになり徐々に人のような形になって行った

「「『はぃぃッ!?』」」
「これで良かろう?」

と言ったのは着物姿で凛と立っている漆黒の様な髪色で金色の目のヒトだった

『話し方変わってねぇか?』

「一応ウォルフ獣族の長だからの」

「まぁ良いじゃん早く村に帰ろうよ」

「そなたの命令はうけたくない」

『帰るぞ』「帰りましょう」

声を揃えて言いスタスタと歩いて行った

「待ってよ!」

と言い走り出したティラと違いウォルフラムは

「ふむ……」

と言いゆったりと歩いて行った