ワルメン上等★恋したアイツは危険な男

あたしに馬乗りになっている男の後ろから低い声が聞こえた。

「おまえ等、俺の女って知ってて、ヤッてるんだろうな」と。

男等は、低い声のする方を振り返り、次の瞬間

「ひぃっ、小田切…」と言った。

男等が小田切と呼んだ男の顔は、溢れ出した涙で、歪んでて、よく見えなかった。


「ヤバい、逃げろっ」

と言って、男等は慌てて逃げて行った。

あたしの体の上が軽くなって、両手が自由になって
誰かが

「大丈夫か?」

と言って、抱き起こしてくれた。

その声に“なんて優しい、心地の良い声何だろう……助かった…”と思った瞬間、あたしは気を失った…。