だけど、

ジョーは寝言で


《アミカ 愛してる。》
 

って言ってた。


それ聞いて


我に返ったの。


アタシ、なんてバカなこと


したんだろうって。


ザイアクカンと


情けなさで


胸が


張り裂けそうになった。


だけどジョーは


本当に優しくて、


これは


なかった事にしようって


言ってくれた。


何もなかったんだから、


今までどおり、


みんなで


仲良くやろうって…。」




「そう…だった…んだ…。」


アミカは


ドウヨウのあまり、


体が震え


途切れ途切れに


言った。


サチは


さらに続ける。



「だから私は、


ジョーのことは


キッパリとアキラメて、


アミカとジョーが


上手くいくように


願ってた。


本当よ。


ジョーは


シューショクが決まったら


アミカに


プロポーズするって


言ってたしね。」



「えっ?!」


アミカは


目を丸くした。