『これは アタシのイショ。


アタシは 死ぬの。


ゼツボウ したから。


文化祭が


終わったら


思い出の


場所で逝く。


キンイロの 光をあびて


ホウセキみたいに 


キラキラに輝く


キレイな円を


見つめながら


アタシは 羽ばたく。


クルシミのない


あの世界に。』



「え・・、何、これ。


イショ・・遺書??」



アミカは拾った手紙の



内容を見て



ガクゼンとした。




それは


通っている高校の


階段の


踊り場に


落ちていた。


シンプルな


白いフウトウ。


表にも裏にも


何も書いていなかった。



「落し物だわ。


落とした人に


届けてあげなくちゃ。


けど、


誰のか分かんないな。


中、ちょっとだけ


見よう。


カクニンのため!」



と、親切心から


中を見たのだった。