『凪砂!』 懐かしい声―――… これは、秋ちゃんだ。 柔らかい陽だまりに包まれるような…。 あれ?でも… あたしは今どこにいるの? これは夢の中かな? 「凪砂っ!」 ぽんっと、肩に誰かの手の感触が…。 え?と思って振り返った。 「……秋ちゃん…?」 優しく、どこまでも優しく微笑む彼は。 「…久しぶりだな」 ――あの頃と、なにも変わらない。 あたしの大好きな…大好きだった秋ちゃんだ。