カランコロン、 ゆったりとした心地好い鈴の音が響く。 この音が、初めてここに来たときから、好きだった。 だけど…… 「いらっしゃいませ」 笑顔を作りながらも、内心では溜め息をついたあたしがいる。 最近では、この音を聞く度、こんなことを繰り返している。