だから、まさか…
でもそうだ今日は――“同窓会”だった。
今日やっぱり、バイトをやっていればよかった。
……そういえば、このプチ同窓会とやらに誘った時の聖花の…あのいつもと違う強引さ。
じっと、聖花を見つめる。
聖花は、あたしの視線に気づくとにこっと笑顔を向けてくる。
………もしかして、仕組んだな。
はぁ、とバレないよう小さく溜め息を吐く。
聖花は――、一体何を考えているんだ……。
春と、会わせるなんて――…
やっと、プチ同窓会の意味がわかった。
同窓会なんて言い方、おかしいと思ったんだ…。
でも、今日は…同窓会だ。
決して、あたしと春を会わす為ではないか。
ただ、みんなが春に会いたかっただけ……。

