「ん~おっけ~!」
そういって舞はバイバーイと笑顔で手を振って帰っていく。
相変わらずさっぱりだなぁ…。
でも、あのさばさばした感じが、一緒にいて気が楽なのだ。
「凪砂、向こうに車停めてあるから」
うん、と頷いて、
そういえば、秋ちゃん久しぶりだなと思った。
話って、なんだろう…?
小さなケーキ屋さんに入った。
秋ちゃんに、なんでも好きなケーキを選んでいいよと言われたので、モンブランを頼んだ。
「…それ好きだなぁ、いっつもそれだよな」
あたしの食べるモンブランを見ながら言う。
「うん、秋ちゃんの影響だよ?」
「えっ、俺?」
「うん。高校生の時にも何度か、ケーキ屋さんに連れてきてくれたことあったでしょ?その時秋ちゃんが頼んでたモンブランを一口貰って、好きになったんだよ」

