あたしの知っている春は、そんな人じゃなかったのに…。 春は、変わった。 女をとっかえひっかえしては、冷たくあしらい女の子を泣かせている姿もあった。 いつも、見れば隣には違う女の子を連れていて。 それなのに…目が、なにも映さないような荒んだ目をしていた。 意地悪をいいながらも、優しかった君は、もういない。 いつもそばにいた君は、もういない……。 でもそんな君にしてしまったのは、あたし…。