あたしはまだ鈍感で 幼すぎた。 気付かなかったという 言葉で。 いろんな気持ちを 踏みにじっていた。 「真里が春をすき――?」 聖花にも、忠告されたのに。 ――凪砂はそれでいいの? あたしはやっぱり、同じ答えをした。 だから。 真里に、春に真里の気持ちを伝えて欲しいと頼まれた時も、簡単にいいよと頷き、伝えたんだ。