「はっ萩原!!どどどどうする?!」
何間抜けな声を出してるんだこいつは…
「そんなに焦らなくても被爆者は人だぞ?それに一人…」
俺は見たんだ
そいつの後ろからぞろぞろと人が押し寄せて来るのを
だがそれは紛れも無いただの人だ
だがどうだろうここから確認できるのは全ての人間の目が血走っている
まるで飢えた獣だ
体中から食欲が滲み出ているようだ
危険を感じた俺らは人がいることに賭けて上の階に走った。