慎吾を含め一同状況を把握するのにそう時間はかからなかった。
政府は日本を見捨てた。
それもほんの数時間で。
「源!会社の奴全員集めろ!今すぐだ!」
「はい!」

慎吾だけはいつもとは違う黒く厚い雲を見て危機がすぐそこに迫っていることに気付いていた。